水は生命の源であり、絶えず地球上を循環しながら人々の生活を支え、潤いを与えるとともに、産業や文化の発展の礎になる、他に代わりを求めることのできない極めて重要な資源です。この重要な水の循環の一端を支えているのが下水道であると考えます。
下水道は、水の循環をとおして、人々の衛生的で快適な生活環境を支え、河川、湖沼、海洋等の水環境を水質汚濁等から守っています。さらに、都市等に降った雨水を速やかに排除しまたは貯留することにより、人々の生命・財産を浸水被害から守っています。
しかし、今日の下水道は、人口減少・高齢化の進行、財政・人材の制約、施設の老朽化、大規模災害発生リスクの増大等、その持続可能性の危機を迎えているといえます。
私たちは、このような社会経済情勢等の変化に対応し、次のような業務をとおして「持続的発展が可能な社会構築」に貢献します。
・下水道資産の調査、評価業務、固定資産台帳作成業務
・下水道台帳管理システム作成業務
・汚水処理施設整備構想策定業務
・下水道事業再評価事業
・下水道事業の調査、基本計画、事業計画、実施設計
・下水道管路施設の劣化等調査、長寿命化計画策定、改築・更新実施設計
・下水道処理施設等の劣化等調査、長寿命化計画策定、、改築・更新実施設計
・合流式下水道改善施設の設計
・下水道管路施設の耐震診断、耐震補強設計
・下水道処理施設等の耐震診断、耐震補強設計
・雨水流出解析、浸水対策施設の設計
・被災時対策施設(マンホールトイレ等)の設計
これまでの下水道は、右肩下がりの予測に対しては現況値を以って計画を策定していた。これに対して、某町の処理施設設計において、私たちは、周辺町村の水洗化状況、町の下水道への投資可能財政状況、減少する処理人口予測等を加味し、将来の最大計画水量を設定し施設規模を決定しています。これにより、従来の計画手法での施設希望に対し約20%のコスト縮減を図っています。また、この町は合併前に2村において処理場が建設済みで汚泥処理施設の一部が未整備であることから、新規建設予定の別の自治体の汚泥処理も含めた汚泥の集約化案を作成し、維持管理費の軽減、将来の設備更新時期を提示し、町の下水度に対する財政負担の軽減を図っています。
・佐久間町浄化センター